🧒 作曲の背景
交響曲第27番 ト長調 K.199 は、
1773年4月頃にモーツァルトがザルツブルクで作曲したとされる作品です。
この時期のモーツァルトは17歳。
イタリア旅行を経て、劇音楽や交響曲の分野でさらに表現力を広げていました。
第27番は、同時期に書かれた交響曲第26番や第28番と並んで、
若きモーツァルトが自信を持って交響曲のスタイルを築き始めた時期の作品です。
🎵 楽曲の構成
この交響曲は 4楽章構成 で、
明快さと軽やかさが際立つ作品です。
- 第1楽章:Allegro(ト長調)
明るく弾むような主題が印象的。
推進力のあるリズムと流麗な旋律が展開します。 - 第2楽章:Andantino(ハ長調)
穏やかで落ち着いた性格を持つ楽章。
弦の柔らかな響きが、若々しい抒情を表現します。 - 第3楽章:Menuetto(ト長調)とTrio(ニ長調)
端正でクラシカルなメヌエット。
トリオでは少し親しみやすい旋律が登場し、
舞曲らしい軽快さが漂います。 - 第4楽章:Presto(ト長調)
非常に速く、生き生きとしたフィナーレ。
若さあふれるエネルギーと遊び心が光る締めくくりです。
🎻 編成
- 2本のオーボエ
- 2本のホルン
- 弦五部(ヴァイオリン I・II、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
ティンパニやトランペットは含まれず、
比較的小規模ながらも軽快で透明感のある響きを持つ編成です。
💡 特徴と聴きどころ
- 若きモーツァルトが描く、爽やかで端正な交響曲
- 第1楽章と第4楽章にみられる推進力と明快な旋律
- 第2楽章の抒情性と、舞曲的な第3楽章の親しみやすさ
- 小規模編成ならではの透明感と室内楽的な魅力
派手さは控えめですが、
モーツァルトの洗練された感性が光る佳作です。
🎧 おすすめの演奏
- クリストファー・ホグウッド指揮/エンシェント室内管弦楽団
古楽器による軽やかで透明感のある響きが作品にぴったり。 - ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー室内管弦楽団
端正で明快な表現で、モーツァルトの若々しい魅力を引き出します。
📝 まとめ
交響曲第27番 ト長調 K.199 は、
モーツァルトが17歳の頃に書いた、端正で洗練された交響曲です。
大規模で祝祭的な編成ではなく、
小編成による軽やかさと透明感が魅力で、
初期交響曲の中でも親しみやすい一曲となっています。
若き日のモーツァルトの感性に触れたい方に、
ぜひおすすめしたい作品です。

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