🎼 モーツァルトの交響曲第17番 ト長調 K.129 について

交響曲

🧒 作曲の背景

交響曲第17番 ト長調 K.129 は、
1772年5月中旬にモーツァルトがザルツブルクで作曲した作品です。

前年までのイタリア旅行の影響が引き続き感じられ、
16歳のモーツァルトは、古典派の様式を身につけつつ、
独自の表現力をさらに高めていきました。

この作品は、同時期に作曲されたK.128やK.130と並び、
モーツァルトの交響曲の進化を示す中期の代表作です。


🎵 楽曲の構成

交響曲第17番は 3楽章構成
軽やかさと親しみやすさに満ちた作品で、
特に第1楽章は有名なヴァイオリンのトレモロ(震音)が印象的です。

  1. 第1楽章:Allegro(ト長調)
      明るく快活な主題で始まるこの楽章では、
      弦楽器のリズミカルな刻みによって軽やかな雰囲気が生まれます。
      とくにヴァイオリンのトレモロが特徴的で、聴衆の耳を引きつけます。
  2. 第2楽章:Andante(ハ長調)
      柔らかく穏やかなメロディが印象的な緩徐楽章。
      弦楽器中心で構成されており、内省的で優雅な時間が流れます。
  3. 第3楽章:Allegro(ト長調)
      軽快なフィナーレ。
      民謡風の親しみやすい旋律と、舞曲のようなリズム感で、
      作品全体を明るく締めくくります。

🎻 編成

  • 2本のオーボエ
  • 2本のホルン
  • 弦五部(ヴァイオリン I・II、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)

※ 第2楽章では管楽器が使われず、弦楽のみで演奏されます。
  そのため、各楽章の音色の対比が際立ちます。


💡 特徴と聴きどころ

  • 明快で陽気な雰囲気が全体を通して感じられる
  • 第1楽章のトレモロは特に印象的で、活気ある冒頭を演出
  • 第2楽章はしっとりと落ち着いた内面性を見せる
  • 第3楽章は軽快かつ親しみやすいフィナーレで、聴後感も爽やか

形式的にはシンプルですが、細部にわたる工夫と対比の妙により、
若きモーツァルトの才能が光る作品となっています。


🎧 おすすめの演奏

  • トン・コープマン指揮/アムステルダム・バロック管弦楽団
      古楽器による繊細で躍動感ある演奏。リズムのきらめきが際立ちます。
  • ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー室内管弦楽団
      優美で品のある演奏。第2楽章の美しさが際立ちます。

📝 まとめ

交響曲第17番 ト長調 K.129 は、
モーツァルトが交響曲作家としてさらなる成長を遂げつつある時期の佳作です。

軽やかで明るい響きに満ち、聴く者を自然と笑顔にさせるような作品であり、
モーツァルトの青春の息吹が感じられます。

形式美と表情の豊かさを両立させたこの交響曲は、
今なお多くのファンに愛され続けています。


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