🧒 作曲の背景
交響曲第7番 ニ長調 K.45 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1768年、わずか12歳の時にウィーンで作曲したとされる作品です。この年、モーツァルトはオペラ《バスティアンとバスティエンヌ》やミサ曲など宗教作品も多く手がけており、交響曲もその旺盛な創作活動の一環でした。K.45 は短期間に集中して書かれた数曲の交響曲の一つであり、初期作品ながら成熟した構成と洗練された筆致がうかがえます。
🎵 楽曲の構成
交響曲第7番 K.45 は、以下の3楽章で構成されています。
1. 第1楽章:Allegro(ニ長調)
華やかで推進力のあるソナタ形式。冒頭のファンファーレ風な動機が印象的で、若きモーツァルトの勢いが感じられます。
2. 第2楽章:Andante(ト長調)
優雅で柔らかな旋律が心地よい緩徐楽章。シンプルながらも繊細な表現に富み、内面的な情感がにじみます。
3. 第3楽章:Molto Allegro(ニ長調)
生き生きとしたリズムと軽快なメロディーで構成された終楽章。活発な動きが全曲を爽やかに締めくくります。
🎻 編成
• 2本のオーボエ
• 2本のホルン
• 弦五部(ヴァイオリン I・II、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
• ※一部の演奏ではファゴットやチェンバロが通奏低音として加わる場合があります
💡 特徴と聴きどころ
• 明快なソナタ形式と歯切れの良いリズム展開
• オペラ的な旋律感が随所に見られ、表情豊かな音楽性
• 終楽章でのエネルギッシュな推進力と緻密な構成力
• 3楽章構成ながら密度の高い音楽で、後の作品への発展を予感させる内容
🎧 おすすめの演奏
• クリストファー・ホグウッド指揮/エンシェント室内管弦楽団
古楽器の美しい響きが初期モーツァルトの透明感を際立たせます。
• トレヴァー・ピノック指揮/イングリッシュ・コンサート
躍動感と繊細さを兼ね備えた演奏で、若きモーツァルトの魅力が堪能できます。
📝 まとめ
交響曲第7番 ニ長調 K.45 は、モーツァルトが12歳という若さで到達した音楽的な成熟を示す一曲です。3楽章構成ながら、構成美と表現力に優れ、初期交響曲の中でも完成度の高い作品として知られています。明快で快活な旋律と瑞々しい感性にあふれ、モーツァルトの天才ぶりを改めて実感させてくれる一曲です。


コメント